I am woman, hear me roar
“私は女、私の雄たけびを聞いて”
兄の二人目の子供が女の子と分かった日、父と兄は、兄の子供が大人になった未来を想像して、これで「横山」の姓が無くなることを悲しんだ。彼らには「選択的夫婦別姓」とか「事実婚」とか、養子を取って姓を受け継ぐこととか、は頭にないらしい。つまり彼らの中で、私は横山家の一員として勘定されてない。
そういう無意識の差別は生まれてからずっと私にも、そして母にも向けられていた。
私は透明人間。
隣に男がいると透明人間になる。
私は女、この日本で女として生まれた
私は雄叫びを上げるしかない。